さくら眼科
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幼児の眼の感染症とアレルギー性結膜炎

前眼部の構造  眼の感染症の多くは接触感染によるものです。目ヤニや涙に含まれる細菌・ウイルスが付いた手、手が触れたところ・物、タオル、プールなどに他の人が接触して間接的な接触で感染します。目ヤニが沢山でている時に、集団生活・プール・温泉などを遠慮するのは、公衆衛生のエチケットです。
 また、日頃から正しい手洗いを励行するとともに、不衛生な手(他を触った手)で眼を触らない・こすらないことを習慣づけることが大切です。家族でも顔を拭くタオルは別々にしましょう。
 目が開かないほどの目ヤニ、充血時は、学校保健安全法で登園登校停止と決められている伝染性結膜炎のことがあります。また、充血が続く場合は、将来の視力障害に関わる重大な疾患のこともあります。


膿痂疹(とびひ)

 まぶたの皮膚にぽつぽつと皮疹が出現し、目ヤニや充血を伴うこともあります。顔や体・手足にとびひの病巣がみられることもあります。ブドウ球菌などが原因菌で、正しい手洗いの徹底、爪切り、シャワーで清潔を心がけてください。タオルは家族と別にしましょう。抗菌点眼薬・眼軟膏・内服薬などで治ります。


麦粒腫(ものもらい)

まぶたの縁に開口している分泌腺にブドウ球菌などが感染して発症します。痛みをともなってまぶたが赤く腫れます。抗生剤の点眼・眼軟膏・内服などで治りますが、切開して膿を出して治療することもあります。
★ブドウ球菌は食中毒の原因菌です。お料理の前、食事の前の手洗いは大切です。
・麦粒腫と似たものに霰粒腫(さんりゅうしゅ)があります。まぶたがぽこんと腫れている、まぶたに触るとコロッとしたものがあることなどで気付きます。通常、痛みがありません。多くは自然に吸収しますが時間(月単位)がかかります。急性の炎症を併発したり、まぶたが開けられないほど大きく腫れたりする場合には手術をします。


ヘルペスウイルス感染症

 ヘルペスウイルス感染症状がまぶたや結膜角膜に発症することがあります。皮疹は中心がへこん臍窩性の水泡からはじまり点々とひろがります。眼科用抗ウイルス剤が有効です。


細菌性結膜炎

 両眼もしくは片眼の充血・目ヤニが主な症状です。小児の急性結膜炎のほとんどは一般細菌・インフルエンザ菌・肺炎球菌などが原因で、風邪症状と一緒に結膜炎になるものが多く、抗菌点眼薬がよく効きます。


流行性角結膜炎・咽頭結膜熱

流行性角結膜炎・咽頭結膜熱の症状  アデノウイルス感染症で、片眼から始まることもありますが主に両眼の充血、目ヤニ、流涙とともに、時に咽頭炎や発熱を伴います。俗に「はやりめ」「夏風邪」「プール熱」とよばれています。アデノウイルスに有効な薬剤がないために中和抗体ができて治癒するまでに1~2週間がかかります。非常に強い炎症をともなうために、抗菌および消炎点眼薬が必要です。目ヤニが治まる頃に角膜炎を起こすこともありますので、完全に治癒するまで通院が必要です。
 アデノウイルスは非常に伝染力が強いために学校保健安全法で登校登園停止伝染病に指定されています。目に触れた手で触ったものはすべてが感染源になります。患者が触れた部分(ドア・スイッチ・蛇口・小銭etc.)をアルコールで拭いて消毒する必要があります。繰り返し触れる固形石鹸は不適です。眼を拭くのはチィッシュペーパーなどで使い捨てます。

流行性角結膜炎・咽頭結膜熱時の注意点 ★アルコールは直接目に入ると角膜障害を起こしますので、アルコール消毒した手は乾いてから目に触れてください。

★感染を予防する点眼薬はありません。プールサイドに目薬を置いておくと温度・細菌汚染管理不十分な目薬を点眼することになります。プールの後は簡単な洗眼をお勧めします。★人が使った目薬は病気を感染させる恐れがありますので、決して使用しないでください。



角膜潰瘍

 角膜(黒目)に白くなっているところがある、角膜の周りが充血している、痛み、涙、眩しさなどの症状があります。細菌・真菌・ウイルス・原虫(アメーバ―)などが原因で、視力にかかわる重大な病気です。幼児は自分で症状を訴えることがない場合がありますので、毎日、子供の眼をよく見てください。


ぶどう膜炎・眼内炎

 充血や眩しさ・痛みを伴う場合とまったく症状がない場合がありますので定期健康診断での視力検査が重要です。細菌・真菌・ウイルス・原虫・寄生虫など様々な原因で発症します。トキソプラズマによる網脈絡膜炎では黄班部(網膜の物を見る中心部分)に病巣が発症すれば視力を失うことになります。日本の公園の砂場の50~60%にトキソプラズマ虫卵が見つかるとのことですので、砂場で遊んだあとはすぐにしっかり手足を洗うことが大切です。


アレルギー性結膜炎

 充血・涙・ごろごろ・かゆみ・まぶたが腫れる・白色粘張性の目ヤニなどが主な症状です。スギ・ヒノキ(2~4月)、イネ科雑草(5~8月)、キク科雑草(8~11月)などの花粉、通年性のハウスダスト、ダニなどが原因です。幼児は自分で症状を訴えることができない場合も多くみられます。まぶたが赤くなっていることが多い場合はよくこすっているので眼科に相談してください。まぶたをこする・搔く・たたくことは将来、重大な疾患につながります。アトピー性皮膚炎の治療やスキンケアも大切です。

さくら眼科 院長 松久充子


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